Q&A

2015年02月26日

なぜ、天使のゆりかごを作ろうと思ったのですか

私たちが活動を始めた当初より、亡くなった赤ちゃんを入れてあげる「棺」について


さまざまな問題が上がっていました。基本的に病院が用意すべきものではありませんが、


悲しみでどうして良いかわからないであろうご遺族に「こうしたものがあります」という


提案のひとつとして利用していただければという思いで8年ほどかかりましたが、2014年7月


からスタートすることができました。


一番最初に行ったことは何ですか

まずは、現状を調査しました。その中で宮崎市内で亡くなった赤ちゃん用に肌着を作っている病院


があると知り、その病院に連絡を取り実際に肌着を見せていただきました。


なぜ棺ではなくゆりかごなのですか


市販の棺であれば葬儀社さんのほうで購入できます。しかしそれはある程度大きな赤ちゃん


に対してのものです。12週以上の赤ちゃんは火葬が必要なためとても小さいものも必要に


なると考えました。市販のクーハンのイメージで可愛いかごに眠ったまま最後までママと


赤ちゃんに優しい時間が流れるように、お別れするその時まで赤ちゃんのお顔が見れるよ


うに(最後はお顔にガーゼをかけてあげます)そうした思いからこの形になりました。


ゆりかごのまま火葬できますか

かごはクラフトで出来ています(ダンボールと同じ素材の紐を編んでいます)


私たちは自治体に確認し利用できるというお返事をいただいています。


燃えるものであれば大丈夫だということですが、不安な方はお住まいの自治体・


火葬場にご確認ください。


病院・葬儀社にどのように紹介しましたか

まず、病院にはこれまでの活動を通して親交のあった師長さんなどを通してチラシを


お渡ししました。また、各病院の院長あて(お産を扱う産婦人科)にお手紙とチラシ


を送らせていただきました。当会は行政との繋がりも少しありましたので相談して


学会での発表やシンポジウムでの発表の際にPRさせていただいたり、地元新聞や


テレビなどの取材を通して少しずつ広まっていったように思います。



葬儀社に関しては2013年2月天使のゆりかごを考える前に宮崎市内の主要7社の葬儀社


に手紙を出しました。内容は宮崎の現状、私たちには棺を用意することが出来ないため


たとえば当会のほうで一覧をつくり「赤ちゃん用の棺を用意してくださる葬儀社一覧」


という形で病院に配布をしたい、協力していただけないでしょうかとお願いしました。


その時にお返事をいただき、快く引き受けてくださったのは一社だけでした。


現在、私たちもゆりかごを製作しておりますがこちらの葬儀社(ふじもと美誠堂さん)


でも独自に準備をしてくださっていますのでご遺族の方が必要なほうを利用していただ


ければと思っています。現在、宮崎市内の葬儀社との連携しか出来ていませんので


今後市外の葬儀社との連携も考えていきたいと思っています。


肌着の縫い目はなぜ外側ではないのですか


新生児用の肌着は縫い目が外側になっていますね、それは肌にあたる部分のことを考えて


です。元気な赤ちゃんであれば着替えをしますのでそうしたほうが良いと思います。


しかし、残念ながら亡くなってしまった赤ちゃんはお着替えをすることはありません。


肌もとてももろくなっている場合も多く着せてあげられず上にかけてあげる場合もあります。


そうした場合にママに映る赤ちゃんの姿ができるだけキレイに見えるように考えて通常の


新生児用の肌着とは逆の一般の洋服と同じような作りになっています。


なぜお布団ではなくおくるみなのですか


一般的な棺などには布団がついていると思います。たとえば布団を作って提供したとすれば


今の価格と製作時間では提供できません。このおくるみは病院に相談に行ったときにふと


発せられた言葉から生まれたものです。いつでもおくるみのまま抱っこできるように、


NICUなどからの赤ちゃんはたくさんの管をつけていたりすることも多く血液などが


亡くなった後ももれてしまうことがあるようです。そうしたことも考えておくるみは素材


にもこだわりました。


どれくらいの数の注文がきますか


まったく予想がつきません。一週間に3個出たり、続けて出たこともあります。


できるだけ各病院には在庫を1セットずつ(肌着は各色用意しました)置いていただく形を


とってはいますが、それでも足りない場合がありました。2014年7月よりはじめて約半年で


30個ほど利用されていますので(3つの病院+個人注文)県内に広まればもっと必要に


なってくるかもしれません。


価格はどのように決めましたか


製作者の意向により「利益は取らない」というスタンスで活動してます。今後材料費の高騰


などあれば価格は変動していくと思いますが、当会で提供している価格はほぼ材料費のみと


なっております。


私たちもやってみたいのですが


とても厳しいことを言いますが「やり始めるのは簡単です」私たちも同じですが「継続」が


とても難しいと思います。途中で辞めてしまうとこれまでの信頼関係(特に病院に納品した


場合)も崩れてしまいます。まずはお住まいの地域の現状を調べてみてください。


最近はグリーフケアに力を入れている病院も多いので大学病院や総合病院では肌着などを


作っているところがあるかもしれません。そのような病院が見つかったならばぜひその


お手伝いからはじめてみてはいかがでしょうか。その上で少しずつ活動を広げていかれる


のが一番の近道だと思います。


同じように作らなくても大丈夫ですか

その地域によって必要とされているものも違うと思いますし、同じである必要はないと


思います。それぞれの形で必要と思われるものを提供してください。


最後に。。。


私たちは「天使のゆりかご」を売りたいわけではありません。価格をみていただければ


わかると思いますが、売りたいのであればそれなりの価格をつけていると思います。


私たちが作らなくても良くなる世の中になってくれればいいな。。そう願っています。

  


Posted by ごえちゃん隊長 at 15:48 Comments( 0 )

天使のゆりかごの製作について

2015年02月25日

天使のゆりかごの製作について


「天使のゆりかご」に興味を持っていただいたことに感謝申し上げます。


新聞やネットに掲載されたことで全国からたくさんの方からお問い合わせを


いただいております。


私たちが「天使のゆりかご」という事業を始めて感じたこと、経験したことを


ここでお伝えいたします。まだはじめて一年も経っていないのでこれがすべて


ではないこと、今後色々な問題が出てくるであろうことをまず最初にお伝え


しておきます。


宮崎天使ママの会の代表である私は天使のゆりかごの製作には加わっておりません。


私の友人3名がそれぞれ「かご、肌着、おくるみ」と担当を決めて製作しています。


宮崎の場合は現在 病院からの9割、個人1割という注文状況です。


病院に関しては今のところ市内の3つの総合病院に納品させていただいております。


現状として3人の製作者では間に合いません。


ある病院からは「現在の在庫(エンジェルセット)が無くなったら切り替えます」と


いうお話もいただいており、来年度から製作者の育成を始めます。


かごの種類もHPやチラシでは3種類となっていますが、実際はもっとあります。


「私たちもやってみたい」と思われてご連絡をいただいた方、考えてくださっている方に


まずこれは決めてからスタートして欲しいと思うことをお伝えします。


 ・どのように必要な方の元に届けるか(病院経由、個人の注文のみなのか)


 ・どれくらいのエリアを考えているのか(特定の病院だけなのか、市内、県内全域なのか)


 ・最初にスタートする際の資金は準備できるのか


 ・継続してその活動を続けられるめどはあるか(スタートすることより、継続が難しいです。


 途中で辞めてしまうと、必要な方が欲しいときに手に入らない状況になります。


 それは絶対に避けて欲しいです) 


 ・製作してくれるスタッフは十分足りているか


 ・心のケアはきちんとできる状態であるか(12週以降の赤ちゃんに対応しているためかなりの


 数が必要とされます。宮崎でも注文があるたびに配達する者、製作する者のショックは大き


 くわかっていたことではありましたが心のケアが一番大変でした)



その上で「ぜひやってみたい」と思われる方には喜んで協力させていただきます。


 ただ私たちと同じ形である必要はまったくありません。 かごが作れなければ可愛い箱を


 代用されてもまったくかまわないと思います。


 また「自信がない」と思われた方はお近くの大学病院や総合病院に問い合わせをされてみて


 ください。肌着などをボランティアで作っていらっしゃる病院が最近は増えていると思いま


 す。そちらで協力していただくという方法もあると思います。





 私たちが提供できるのは見本品(現物)の発送(本体+送料+代引手数料がかかります)


 肌着の型紙を提供してくださる団体の紹介のみです。 かごに関してはなかなか自分たち


 でマニュアルを作成することが難しく、クラフトの基本の本を見ていただくか、お近くの


 方に教えていただいたほうが良いと考えました。





 とても大切で必要な活動だと考えていますので勢いだけでなく、ぜひ良く考えて決断して


 欲しいとの思いからこのような内容を掲載いたしました。厳しいことを書きましたがぜひ


 ご検討いただければと思います。


 


                        宮崎天使ママの会 代表 黒木啓子



  


Posted by ごえちゃん隊長 at 08:46 Comments( 0 )

天使のゆりかごについて

2015年02月23日

私たちは昨年7月より天使のゆりかごという事業を始めました。

亡くなった赤ちゃん用の棺の提供、これは長年の私達の

願いでありました。

亡くなった赤ちゃんを入れる棺は本来当事者である母親及び親族が

用意するものです。病院が用意する必要はないのですがそのことを

母親に告げる時の言葉の使い方がずっと問題視されてきました。

「自分で用意しないと薬の空き箱になります」という言葉

この後に「可愛い赤ちゃんですからぜひ棺を用意してあげてください。

〇〇などに可愛いものがありますよ」という言葉かけがあればきっと

母親の心も傷つかなかったのかもしれません。

「100均に行って買ってきてください」ではなく「今は100円シヨップでも

可愛い箱がたくさんありますからぜひ可愛い箱を見つけてきてくださいね」

と言われていれば。。。きっと違ったのでしょう。

私達の提供している「天使のゆりかご」はそうした言葉の使い方を

しないために病院側から「このようなセットもありますよ」と紹介して

いただければ。。。という思いもあります。

必要な方のもとに届けることができるようにこれからも続けていければと思っています。

少し前に新聞やネットで天使のゆりかごが取り上げられ

全国から反響をいただきました。

私たちは宮崎を何とかしたい、宮崎で活動したい

そう思っていました。それは今でも変わりません。

全国で同じような活動をしてくださる団体を探してお願いしようと

私は考えていました。 しかし考えれば考えるほど違和感を感じはじめました。

それは何事もですが「スタートするよりも継続が難しい」ということ

私たちも自分たちの活動を継続させていくことに集中しなければなりません。

ここで私がもし、他県の団体に「ぜひ作ってください」と無理にお願いをしたら

余計な負担をかけてしまうのではないだろうかと

ですので私のほうからお願いをするのは辞めようと思います。

(現在、いくつかの団体の方が準備をされているので

ぜひ一緒に頑張っていきましょう。)

こちらからはお声かけはしませんが、ぜひこれからやってみたいと

思われる団体の方がいらっしゃいましたら従来通り私たちに

できる限りのお手伝いはさせていただきます。

また、現在もお問い合わせをいただいておりますが

発送を希望される方(現在必要だと言われる方)には

送料がゆりかご本体よりも高くついてしまう可能性もありますが

それでもよろしければ郵パックの着払い(本体+送料+代引手数料)

で発送させていただきます。

他県病院様からのまとめてのご注文はご相談ください。

以上、天使のゆりかごについてのお知らせでした。





  


Posted by ごえちゃん隊長 at 20:24 Comments( 0 )

ご報告とお知らせ

2015年02月16日

2月14日の土曜日 バレンタインデーにお話会を無事に終えました。

1時間半といつもより30分ほど短めではありましたが

参加者の方々とゆっくりとお話ができました。

その後、隣の会場に行き「てんとうむしの会」が開催され

こちらは子供さんを亡くされた方たち(子供さんの年齢は問わない)の

たくさんの参加がありました。

私は急ぎの準備があったので輪の中には入らず一歩下がって

今回は参加をさせていただきました。

それぞれのやり方で天使ママの会、てんとうむしの会も長く続けて

いけたらいいなと思ったバレンタインの一日でした。

そしてお知らせです。

またHPで詳しくUPしますので告知です。

現在宮崎市の方には「天使のゆりかご」を病院を通して提供しています。

(もちろん個人でのお問い合わせにも対応しております)

12週から火葬が必要なため小さい赤ちゃんには天使のゆりかごを

使っていただくことが多いです。しかし、私も8か月でしたが

大きな赤ちゃんになりますと「棺」が良い方やクーハンが良い方など

色々な需要もあると思います。

(もちろん私たちの天使のゆりかごでも対応はできますが好きな物を選んで

いただきたいと考えています)

そこで私たちは宮崎市の「ふじもと美誠堂さん」と連携をさせていただくことに

いたしました。現在、赤ちゃん用の棺などのチラシを作成していただいており

出来上がりましたらまたHPや配布をしていく予定です。

なぜ「ふじもと美誠堂さんだけなの?」と思われる方がいらっしゃると思います。

実は2013年に宮崎市内7社の葬儀社にお手紙を出しました。

宮崎の現状、赤ちゃん用の棺がないこと、私たちの団体ではどうして良いか

わからないのでぜひ協力をしてほしいことを伝えました。

そうした中でお返事を下さったのは「ふじもと美誠堂さん」ただ一社だけでした。

このころには私たちも「天使のゆりかご」を作ることは思いついておらず

葬儀社さんにお願いしようと漠然と考えているだけでしたが

現在このような活動を始め、再度ふじもと美誠堂さんにご相談に伺ったところ

快く協力してくださるとのお返事をいただきました。

今後、協力してくださる葬儀社さんが増えていけばきっと私達も

天使のゆりかごを作る必要はなくなるのかな。。とそれが願いです。

またHPのほうにきちんとUPいたしますが取り急ぎブログでひと足先に

ご報告いたします。


  


Posted by ごえちゃん隊長 at 20:25 Comments( 0 )

お知らせとお願い

2015年02月09日

沢山の方々がHPに来てくださりブログなどものぞいて

くださっているようでありがとうございます。

最近はFB中心で近況報告をしていますが

見れない方もいらっしゃるので改めてブログで

お知らせいたします。

昨日の毎日新聞の記事が前回の朝日新聞の時と

同様にネットのニュースなどに取り上げられたようで

たくさんの方からメールやお電話をいただいております。

順番にお返事を返そうとは思っておりますが

天使のゆりかごの窓口対応が一人のため

お返事をするまでに時間がかかってしまいます。

「お手伝いしたい」と言ってくださる方

「自分もそうだった」と言われる方

「頑張ってください」と伝えたかったと言われる方

私達にとってはどれもとてもありがたく勇気をいただきした。

現在、少しずつではありますが全国の同じような

ボランティアグループの仲間がこのような活動を始めようと

準備しています。

私達はとても小さな団体なので大きなことはできません。

他県でお手伝いをいただいたとしてもこちらに送っていただく

送料さえ負担することができません。

ですので「お手伝いをしたい」と申し出てくださったとしても

お断りをすることしかできないのが本音です。

どうかお近くで私たちと同じような団体がないか探しみてください。

(わからない場合はメールでご連絡ください、わかる範囲でお答えします)

たまたま、宮崎で行ったことがこうして注目されました。

でもどの場所でも必要とされているものだと思います。

どうかお住まいのお近くでそうしたご協力をいただければ

もっともっと必要な方のもとに届くことができると思うので

ぜひご理解をいただければと思います。

  


Posted by ごえちゃん隊長 at 19:37 Comments( 0 )